1972年生まれのタムラサトルは、映像や「キネティック・アート」と称される機械を用いた動く立体を中心に作品を制作している。2016年に「釜山ビエンナーレ」に参加、15年にベルリンにあるギャラリー・Lage Egalや14年に栃木県立美術館での個展など、国内外で作品を発表している。
これまでタムラは、モチーフをデジタルはかりで計測している状態を展示した「Weight Sculpture」や、ウレタン製のワニの模型が高速回転する「スピンクロコダイル」、2つの回路が接触したり、遮断されたりすることによって電気が点滅する「接点」といった、無機能な機械装置を取り入れさまざまな作品シリーズを手がけてきた。
本展では、定義を放棄したユーモラスな機械を使った新シリーズを発表する。