埼玉県立近代美術館主任学芸員の梅津元をキュレーターに迎え、「トランス/リアル」をテーマに掲げた本展覧会シリーズ。タイトルの一部である「トランス(trans)」という接頭語をそれぞれの副題にした、10作家7本の企画展で構成され、これまで6回の展覧会を行ってきた。
第7弾となる今回は、田中和人による個展「Transpose / Perception」を開催。田中はこれまで薄い金箔を透かして風景を撮影した「GOLD SEES BLUE」シリーズや、彩色された木片を極端にフォーカスをはずして撮影した「blocks(light)」シリーズといった、被写体とカメラの間にフィルターを用いた写真作品を制作してきた。また、2014/16年「NEW INTIMACIES / ニュー・インティマシー―親密すぎる展覧会―」(Hotel Anteroom Kyoto Gallery 9.5、京都/XYZ Collective、東京)や12年「アブストラと12人の芸術家」(大同倉庫、京都)など、展覧会の企画も行っている。
本展では、被写体である花とカメラの中間に透明板を設置し、板上にドローイングをして撮影した、新作《pLastic_fLowers》を展示する。