デビュー50年のピンク・フロイド V&Aで初の大回顧展を開催

ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(以下、V&A)は、今年5月より世界的ロックバンド「ピンク・フロイド」の大回顧展を開催する。

 ピンク・フロイドは、「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」で第51位に選ばれた、世界的に活躍するロックバンド。1965年にロジャー・ウォーターズ、リチャード・ライト、ニック・メイスン、シド・バレットによって結成された。

 ファースト・アルバム『夜明けの口笛吹き』が発表されたのは、今から50年前の1967年。その後ピンク・フロイドは、のちに「プログレッシヴ・ロック」と呼ばれる体裁を徐々に整えていった。73年にはコンセプト・アルバム『狂気』を発表。同作は初の全米1位を記録するなど全世界で大ヒットを記録し、音楽的にも商業的にも大成功を収め、一躍スターダムにのし上がった。以降、現在も世界の音楽シーンで大きな存在感を示している。

 本展は、ピンク・フロイド初の回顧展として、60年代から現在までの彼らの音楽、ビジュアルワーク、ステージなどを総覧するもの。初公開の資料を含む約350点以上を展示し、レーザーによる演出など「これまでにない」体験を鑑賞者に与えるとしている。デヴィッド・ボウイの回顧展「DAVID BOWIE is」(東京の寺田倉庫で4月9日まで開催中)で最新のテクノロジーを駆使し、150万人以上を動員したV&A。本展では音響演出にドイツのオーディオメーカー「ゼンハイザー」が協力しており、さらなる革新的な展示構成が期待される。

編集部

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