写真家・宇田川直寛が
「パイプちゃん、人々ちゃん」展で
新作を発表。実態がわからないものから見えてくるものとは何か?
写真家・宇田川直寛の個展「パイプちゃん、人々ちゃん」が、東京・銀座のガーディアン・ガーデンで開催される。本展は、単管パイプを連結する行為を出発点とし、その行為に関わる人々との関係から生まれる規則性や正当性をテーマに展開していくというもの。会期は7月18日〜8月10日。
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宇田川直寛は1981年生まれの写真家。2013年に第8回「1_WALL」ファイナリスト賞、キヤノン写真新世紀佳作(佐内正史選)、15年には「Foam Talent Call」を受賞した。
これまでのおもな個展は「Table Top」(2016、Goya Curtain、東京)、「Assembly」(2017、QUIET NOISE、東京)。そのほかパリやアムステルダム、ロンドンでのグループ展にも参加するなど、国内外で精力的に活動している。
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宇田川は、身近にありふれたものを即興的に組み合わせて造形し撮影するという制作スタイルを持つ。その延長として、近年では会期中に制作を行いながら展示をし、「展示そのものの完成を目指すのではなく、完成と過程を行き来することでしか見えてこない何か」を探っている。
今回開催される「パイプちゃん、人々ちゃん」展は、単管パイプを連結する行為を出発点とし、その行為に関わる人々との関係から生まれる規則性や正当性をテーマに展開していくというもの。その背景には、制作そのものに対する「何が始まりで、どこが終わりなのか」「実態がわからない行為から見えてくるものは何か」という宇田川の問題提起がうかがえる。
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