2018.5.4

色彩と形態をテーマに描く。
荻野僚介がMaki Fine Artsでは初の個展を開催

色彩と形態をテーマに、均質に塗られた色面による絵画作品を制作している作家、荻野僚介による個展が開催される。会期は5月11日〜6月10日。

 荻野僚介は1970年に埼玉県生まれ。93年に明治大学政治経済学部を卒業後、98年にBゼミスクーリングシステムを修了し、現代美術を学んだ。近年の主な個展として、「ハロー」(Gallery&cafe see-saw、2016)、「個点々」(switch point、2015)などのほか、「ペインティングの現在 —4人の平面作品から—」(川越市立美術館、2015)などに参加している。

 明解な色面構成による作品や、驚くほど均一に平塗りされた色面に写実的に描かれた、定規や椅子、くぎ、バット、骨などのイメージを組み合わせた作品は、絶妙なバランスと緊張感を保ちながら、荻野の「秩序」に対する優れた感覚を想像させる。

 Maki Fine Artsでは初となる個展でどのような展開を見せるのか、注目したい。