1976年東京都生まれのHIROMIX（ヒロミックス）は、95年に10代でデビュー。日常生活のなかで自然に撮られたセルフポートレートが話題を集め、蜷川実花らとともに90年代の「ガーリーフォト」と呼ばれるムーブメントの火付け役となった。現在は、写真のみならず、ペインティングやインスタレーションを制作するほか、フィルムディレクターとしても活躍している。
いっぽう、ファッションデザイナーでアーティストのNukeme（ヌケメ）は、洋服を根本的なメディアでありコミュニケーションツールであるととらえ、他分野の作家との共同制作を積極的に行う。詩人の辺口芳典の散文を刺繍した「ヌケメ帽」シリーズや、ミシンの作動データにグリッチを発生させる「グリッチ刺繍」など、デザインと違和感、コンピュータと人間の関係をテーマにした作品を発表している。
高円寺のFAITHで開催される本展では、「KAWAII未来」という展覧会タイトルのもと、HIROMIXによるペインティングと立体作品、Nukemeによる立体作品などを展示する。
