2018.2.2

ビッグバンから人類誕生までの138億年を年表に。野村仁による「宇宙開闢年表」展開催

写真を主な制作手法としながら、「生命」や「宇宙の起源」をテーマとした作品を手がけてきた野村仁が、大阪のアートコートギャラリーで個展を開催。会期は2月17日〜3月17日。

野村仁 宇宙開闢年表 Courtesy of NASA/CXC/Univ of Hamburg/F. de Gasperin et al, SDSS, NRAO/VLA.

 写真を主な制作手法とし、物体の運動や宇宙の秩序をカメラでとらえるいっぽう、しばしば隕石やDNA、古生代の植物化石を用いて、「生命」や「宇宙の起源」にスポットライトを当てた作品を手がけてきた野村仁。

 本展では、ビッグバン宇宙論により138億年前といわれる宇宙誕生から人類誕生に至るまでの地(球)史の中で、野村がもっとも重要であると考える3つの出来事(光合成の始まり、植物の上陸、ヒトの出現)を取り上げ、それぞれの時間、光、現象などに関連し制作された作品約25点を一斉に展示する。天体の光と地上の時間をテーマとした昨年の展覧会に続き、今回は宇宙の光が生まれた時空間と地球上の生命とのつながりについて、時代ごとに年表化するという画期的な展開を試みる。

 また本展初日には、植物化石の専門家である塚腰実をゲストに迎え、トークイベントを開催。太古の地層から発掘された化石と、宇宙の光をとらえた銀河写真から見えてくる、自然と人間のエネルギーと美の世界に迫る。