NEWS / EXHIBITION - 2018.1.18

危うげな青年期を「化け物」として描く。ヘルナン・バスによる日本初の個展が開催

アメリカのアーティスト、ヘルナン・バスによる日本初の個展『異郷の昆虫たち』がペロタン東京で開催される。会期は1月18日〜3月11日。

Hernan Bas Unlike other members of his species, camouflage is not in his favour 2017 Acrylic on linen 127.0×101.6cm (スタジオ風景)

Hernan Bas Unlike other members of his species, camouflage is not in his favour 2017 Acrylic on linen 127.0×101.6cm (スタジオ風景)

 ヘルナン・バスは1978年フロリダ州マイアミ生まれの画家。アメリカ国内をはじめ、ヨーロッパやアジアなどで国際的に活動している。本展は、バスによる日本初の個展であり、ギャラリー・ペロタンでは6回目の展示となる。

 19世紀デカダン派の作家であるオスカー・ワイルドやジョリス・カルル・ユイスマンスに影響を受けたバスは、大人へと移行する間の青年を「ファッグ・リンボー(Fag linbo)」と称し、象徴性や比喩に満ちた作品を制作する。

 「異郷の昆虫たち」と題した本展では、作家が近年入手した昆虫学の古書籍『海外の昆虫ーその構造、生態と変態の報告』(1874)に着想を得た新作のペインティングとドローイングを発表。

 19世紀後半のヨーロッパでは、軟弱な男性は「ダンディー」と呼ばれていた。風刺画のなかの「ダンディー」たちが「化け物」のように表現されていると感じたバスは、そこに、本が昆虫を詩的に記述している点との共通項を見いだしたという。

 世俗から離れた「外来」たちを描いたこのシリーズでは、若者の姿が、変態中の蝶や身を潜める蜘蛛として表現されている。