横浜の根岸競馬記念公苑にある馬の博物館は、1977年に日本中央競馬会により開設。馬に関する文化の普及と継承を目的として継続的に資料収集を行っており、これまで積み重ねてきた馬に関するコレクションは、約1万5000点以上に及ぶ。
同館の開館40周年を記念して開催される「馬の美術150選」は、これら所蔵品の中から、メモリアルイヤーにふさわしい貴重な美術品150点を精選し、3期にわたって公開するもの。
見どころは、昨年同館で開催された「馬鑑 山口晃展」で制作過程が披露された、画家・山口晃による《厩圖 2016》の完成披露だ。また、山口がメインアーティストを務めた「道後アート 2016」(2017年8月末まで)から、《道後百景》が特別展示されるほか、同館コレクションから、山口晃が勧める馬の美術作品も紹介する。
このほか、桃山時代の《厩図屛風》や久隅守景が描いた《賀茂競馬図屏風》、エドガー・ドガのブロンズ像《放たれた馬》など古今東西の馬の美術が集まる。