INTERVIEW - 2016.4.23

山内宏泰インタビュー①:「気仙沼と、東日本大震災の記憶」展

2011年3月12日、気仙沼市松崎片浜の状況。前日の雪が嘘のように、朝から晴天となった。対岸とその付近の海上からは、もうもうと煙が上がり、湾の奥の方はかすんでしまっている。まだ何がどうなっているのか全く把握できていないが、明らかなことは沿岸が壊滅してしまったということ。「だめです、なんにもありません、壊滅です」。早朝、現場を確認した調査員が険しい表情でそう語った。003TY

目黒区美術館での展覧会会場風景 撮影=後藤充 写真提供:目黒区美術館

 
 

「炊飯器 2012.2.2気仙沼市朝日町」

「タイル片 2012.3.30~4.20気仙沼市・南三陸町各所」

山本松谷 「海嘯の惨害家屋を破壊し人畜を流亡するの図」 
臨時増刊風俗画報第119号掲載。大海嘯被害録 明治29年7月25日発行の口絵。
端午の節句を家族で祝っていた。波に飲まれる兜が空しさを感じさせる

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編集部