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夏休みに行きたい!
「美術手帖」編集部オススメ展覧会
(西日本編)

多くの人が夏休みを取る8月。これを機に、普段は行かない場所やいままで行ってみたかった場所に出かける人も多いだろう。そこで編集部オススメの展覧会を地域別にピックアップ。夏の美術館巡りの参考にしてほしい。

チームラボ 小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング

奈良美智 for better or worse(豊田市美術館)

奈良美智 スタジオ風景 (左)Midnight Truth(部分) (右)Midnight Surprise(部分) 2017 撮影=森本美絵 Art works: © Yoshitomo Nara 2017

 愛知県で学生時代を過ごし、卒業後も度々訪れては制作を行っていたという奈良美智が、縁の地・豊田市美術館で個展を開催。初期作品から最新作まで、絵画やドローイング、木彫などの立体作品、大規模な小屋のインスタレーションなど計100点余りが展示される。レコードや書籍、雑貨など奈良が収集した様々な物も並び、創作の背景をうかがい知ることのできる貴重な機会ともなっている。

奈良美智 for better or worse

会期:2017年7月15日〜9月24日

会場:豊田市美術館

住所:愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1

電話番号:0565-34-6610

開館時間:10:00〜17:30(入場〜17:00)

休館日:月(7月17日、8月14日、9月18日は開館)

料金:一般 1500円 / 高校・大学生 1000円 / 中学生以下無料

テオ・ヤンセン展(三重県立美術館)

テオ・ヤンセン アニマリス・ペルシピエーレ・レクタス

 複雑に組まれたプラスチック・チューブを骨格にもち、風など空気の力だけで動く巨大人工生命体「ストランドビースト」。物理学の知識を活かしてこの作品を制作するオランダ生まれのアーティスト、テオ・ヤンセンの個展が三重県立美術館で開催中だ。日本では未発表の最新作を含むビースト13点を展示するほか、構想スケッチや、その独特の動きの秘密がわかる模型など約50点を紹介する。

開館35周年記念Ⅱ テオ・ヤンセン展

会期:2017年7月15日〜9月18日

会場:三重県立美術館

住所:三重県津市大谷町11

電話番号:059-227-2100

開館時間:9:30〜17:00 (最終入館は閉館の30分前まで)

休館日:月(7月17日、9月18日は開館)、7月18日

料金:一般 1000円 / 学生 800円 / 高校生以下 無料

「怖い絵」展(兵庫県立美術館)

ポール・ドラローシュ  レディ・ジェーン・グレイの処刑 1833 キャンバスに油彩 ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵 Paul Delaroche, The Execution of Lady Jane Grey,
© The National Gallery, London. Bequeathed by the Second Lord Cheylesmore, 1902

 美術書のベストセラー『怖い絵』シリーズの著者、ドイツ文学者の中野京子が特別監修する展覧会が兵庫県立美術館で開催中だ。時代背景や隠された物語などの知識をもとに、名画に秘められた様々な「恐怖」を読み解くこの展覧会。16歳の若き女王の最期を描いたロンドン・ナショナル・ギャラリーの代表作、ポール・ドラローシュ《レディ・ジェーン・グレイの処刑》(1833)の初来日は特に見逃せない。

「怖い絵」展

会期:2017年7月22日〜9月18日

会場:兵庫県立美術館

住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1

電話番号:078-262-0901

開館時間:10:00〜18:00(金土〜20:00)※入場は閉館の30分前まで

休館日:月(9月18日は開館)

料金:一般 1400円 / 大学生 1000円 / 70歳以上 700円 / 高校生以下無料

モナ・ハトゥム展(広島市現代美術館)

手前から《底流(赤)》(2008)と《細胞》(2012-13)
Photo by Florian Kleinefenn Courtesy Galerie Chantal Crousel, Paris © Mona Hatoum

 世界の恒久平和を願う「ヒロシマの心」を美術を通して発信するために創設された「ヒロシマ賞」。第10回目の今回は、パレスチナやレバノンにルーツを持ち、現在はロンドンとベルリンを拠点に活動するモナ・ハトゥムが受賞した。受賞記念展では、ジェンダーや政治的課題などの普遍的な問題を扱うハトゥムの幅広い創作活動を紹介するほか、広島を訪れ被爆の実情に触れて制作した新作5点も初公開される。

第10回ヒロシマ賞受賞記念 モナ・ハトゥム展

会期:2017年7月29日〜10月15日

会場:広島市現代美術館

住所:広島県広島市南区比治山公園1-1

電話番号:082-264-1121

開館時間:10:00〜17:00(入場は閉館の30分前まで)

休館日:月(ただし9月18日、10月9日は開館)、9月19日、10月10日

料金:一般 1030円 / 大学生 720円 / 高校生・65歳以上 510円 / 中学生以下無料

志賀理江子 ブラインドデート(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)

志賀理江子 NUCH & KONG(ブラインドデート) 2016-17 © Lieko Shiga

 香川県の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では、写真家・志賀理江子の個展が開催されている。写真を通して自身と社会が交差する接点に生じる「イメージ」の探求を続けてきた志賀。本展では、バンコクの恋人たちを撮影したシリーズ「ブラインドデート」を始まりとして、「弔い」「人間の始まり」「大きな資本」「死」などをテーマに、写真プリントのほかに約20台のスライドプロジェクターで構成されるインスタレーションを展開する。

志賀理江子 ブラインドデート

会期:2017年6月10日〜9月3日

会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

住所:香川県丸亀市浜町80-1

電話番号:0877-24-7755

開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)

観覧料:一般 950円 / 大学生 650円 / 高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料

チームラボ かみさまがすまう森のアート展(御船山楽園)

かみさまの御前なる岩に憑依する滝 2017

 チームラボが佐賀県武雄市にある庭園「御船山楽園」で開催中の「かみさまがすまう森のアート展」。50万平米の広大な敷地の中に、高さ3メートル以上の巨岩に滝をプロジェクションした《かみさまの御前なる岩に憑依する滝》(2017)をはじめ、池の水面に投影された魚が自律的に動き、作品を描き出す《小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング》(2017)など、「自然が自然のままアートになる」全14点の作品が展開される。

資生堂 presents チームラボ かみさまがすまう森のアート展

会期:2017年7月14日~10月9日

会場:御船山楽園

住所:佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100

開園時間:20:00~22:30( 7月14日~8月14日)、19:30~22:30(8月15日~10月9日)

入場料: 大人 1600円 / 中高生 1200円 / 小学生 800円 / 未就学児無料

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