INSIGHT - 2018.2.1芸術祭まとめ! 2017年の回顧→2018年の予定Reborn-Art FestivalのSIDE CORE「RODE WORK」の中で展示されたEVERYDAY HOLIDAY SQUADの《rode work》古民家を利用したアートハウスあそうばらの⾕にて、反射板などを使った鈴⽊ヒラクのインスタレーション《道路》⽊村崇⼈「森ラジオステーション×森遊会」栗林隆《だいいち黒部ダム》。裏から入ると至るダムの上部。表から入ると大町の多様な土を重ねて層にしたダムの下部を見ることができた目《信濃大町実景舎》。妙な形状の空間に足をとられながらふと見遣ると、北アルプスの風景が新鮮に映る。積雪のころはどう見えるだろうか目の《repetition window》。ガラス張りの縁側を設えた車は、市街地の家の庭らしきところから牡鹿半島の荻浜小学校までの道中、三陸復興国立公園建設地の脇、防潮林と防潮堤の間などを通過したカオス*ラウンジの《地球をしばらく止めてくれ、ぼくはゆっくり映画をみたい。》では浸水高2.5mまで客席を上げ、亡霊たちに来迎図を見せた。水面下の一角には浸水時の劇場を思わせるVR作品も田村友一郎《γ座》は横浜の複数箇所にまつわる物語をモールス信号を交えて表現した高山明/Port B「遠くを近くに、近くを遠くに、感じるための幾つかのレッスン」。ドイツにいる難民による授業を横浜の人たちで翻訳・朗読したものを船上で聴くことで、黄金町に渡ってきた多くの外光人にも意識が及んだ椿昇「KASABUTAプロジェクト」の様子。「KASABUTA」というネーミングは、地球を汚染し傷つけている人類を、地球の怪我が治ったら剥がれ散ってしまうかもしれない瘡蓋に見立てたもの。ピンクの巨大なオブジェは、増殖し続ける人類のポートレート《mammalian》 ©︎Tsubaki Noboru千田泰広《Myrkviðr》。タイトルは「深い森」という意味。釣り糸を張り巡らせ無数の光の粒を浮かび上がらせた毛利悠子《そよぎ またはエコー》。廊下の端と端に置かれたピアノの自動演奏のズレが、古い街路灯、窓の外の森、小さな鈴の音、彫刻家・砂澤ビッキの詩の朗読などを目や耳にしながら順路を進むうちに気にならなくなる梅田哲也《わからないものたち》。ガラクタの集積のような空間で刹那の美しい景観を見せた和田昌宏 さまよう魂、漂う風景 2017石川直樹《混浴宇宙宝湯》。芝居小屋、遊郭、温泉旅館などさまざまな用途で使用され、増改築を重ねてきた木造建築「宝湯」全体を使って展示。石川が珠洲の各地で撮影した写真やファウンドフォトなどが組み合わせられ、奥能登の知られざる歴史が掘り起こされた古屋崇久 こんにちは ©︎Furuya Takahisaドラえもんなどのおもちゃを複数組み合わせ花のように浮かべた藤浩志《六甲の不思議の森の物語》油屋熊八像を囲った《油屋ホテル》のメインルーム別府タワーに顔を描き、よだれかけをつけて地蔵にした《別府タワー地蔵》キュンチョメ 完璧なドーナツをつくる(仮)照屋勇賢《La mer》。海を歌った名曲をモチーフにした、母国語の異なる人々による、海底の生き物たちのパペットシアター。オスプレイ配備への反対運動を報じた新聞紙に多言語でタイトルの言葉を刻んだ《It's about you, it's about me》と向かい合わせに展示された密嚴堂には浄土、現世、地獄が表現された。写真中央は男性が所有していた大日如来の白描画で本尊としたもの、その他右から時計回りにSIDE CORE、パルコキノシタ(木彫りの仏像)、同(襖絵)、三毛あんりの作品生蓮寺跡玉露観世音堂(子安観音)では、無縁のものとしてのHouxo Queの壊れたディスプレイ、井戸博章の大日如来像が展示されたほか、市川ヂュンのアルミ空缶製梵鐘で除夜の鐘がつかれた13 / 23 記事にもどる 編集部