EXHIBITIONS
小村希史「コンシーラー」
Akio Nagasawa Gallery Aoyamaは、画家・⼩村希史の個展「コンシーラー」を開催する。
⼩村は1977年⽣まれ、東京を拠点に活動。「Subtract(取り去る、差し引く)」の手法で制作を行う。絵画そのものを物質としてとらえ、描く行為という身体性をも作品の一部として表現している。
本展では、新作のキャンバス作品に加え、今回の個展のために制作された立体作品「Tissue」を展示する。
本展のタイトル「コンシーラー(concealer)」は「隠す者」という意味を持ち、⼩さなクマやシミなどを隠すための化粧品の名称。「conceal=隠す、隠蔽する」という⾔葉には、両⾯性があると作家は考えている。いっぽうは現代社会や私たちの⽇常における「隠蔽」から⽣じる疑念や不信感、苛⽴ちは負・マイナスの要素で、もういっぽうは絵画の表現⽅法をあきらかにしない「隠蔽する」という正・プラスの要素だ。
絵画と隠蔽は美術史的にも⼩村の抽象画シリーズ「サブトラクト」とも密接に関係しているといえる。絵具で覆い隠された画⾯やいったん描かれたものが取り除かれた画⾯には、「ヘイトや暴⼒」「⼈種差別」「匿名」「真実と虚偽」など、隠蔽にまつわるヒントが潜んでいる。
⼩村は1977年⽣まれ、東京を拠点に活動。「Subtract(取り去る、差し引く)」の手法で制作を行う。絵画そのものを物質としてとらえ、描く行為という身体性をも作品の一部として表現している。
本展では、新作のキャンバス作品に加え、今回の個展のために制作された立体作品「Tissue」を展示する。
本展のタイトル「コンシーラー(concealer)」は「隠す者」という意味を持ち、⼩さなクマやシミなどを隠すための化粧品の名称。「conceal=隠す、隠蔽する」という⾔葉には、両⾯性があると作家は考えている。いっぽうは現代社会や私たちの⽇常における「隠蔽」から⽣じる疑念や不信感、苛⽴ちは負・マイナスの要素で、もういっぽうは絵画の表現⽅法をあきらかにしない「隠蔽する」という正・プラスの要素だ。
絵画と隠蔽は美術史的にも⼩村の抽象画シリーズ「サブトラクト」とも密接に関係しているといえる。絵具で覆い隠された画⾯やいったん描かれたものが取り除かれた画⾯には、「ヘイトや暴⼒」「⼈種差別」「匿名」「真実と虚偽」など、隠蔽にまつわるヒントが潜んでいる。