カタルシスの岸辺 銀座 蔦屋書店 出張開店 〜The 5th Anniversary〜

　気鋭の芸術家たちが運営するマテリアルショップ「カタルシスの岸辺」による展覧会「カタルシスの岸辺 銀座 蔦屋書店 出張開店 〜The 5th Anniversary〜」が開催される。

「カタルシスの岸辺」は荒渡巌、海野林太郎を中心に2017年に東京で結成。2019年に髙橋銑が退店し、2022年現在は高見澤峻介、田中勘太郎、大山日歩、鈴木雄大、宍倉志信を含めた7人をコアメンバーとして活動している。

「ショップ」であることを核としつつ、美術作家の死蔵している映像や画像素材を、屋台を模したインスタレーション内で量り売りする「マテリアルショップカタルシスの岸辺」をはじめ、制作と生活の関係性に介入するような問題意識を持ち、同時代における作家の等身大のリアルを描写する作品を発表。既存のアートワールドの経済システムに依らず、独自の生存戦略の確立を試行する活動は、アートシーンに新しい風を吹き込む存在として注目されている。

　今回の展覧会は、カタルシスの岸辺と銀座 蔦屋書店の5周年を記念した「出張開店」。2022年版の最新死蔵データの販売や、3331 ART FAIR 2021にも出展した「ちゃかちゃか宝物殿 写ゲ牙」のコインガンを展示・販売する。

　また活動5周年を記念して2020年に開催した「光光DEPO」のアーカイブ冊子（銀座 蔦屋書店発行）を、銀座 蔦屋書店店頭および、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」で販売する。

「ショップ」という体裁をとりながら、アートワールドにおける経済の在り方、アーティストの制作における生活の在り方を問いかける本展。遊ぶように美術鑑賞する自由さを体験することのできる「出張開店」を楽しみたい。