EXHIBITIONS

線の画家 ベルナール・ビュフェ

2022.03.12 - 09.27, 2022.09.30 - 2023.03.26

ベルナール・ビュフェ ニューヨーク:マンハッタン 1958

ベルナール・ビュフェ 水差しのある静物 1949

ベルナール・ビュフェ えび 1958

ベルナール・ビュフェ ぺロス=ギレック 1973

ベルナール・ビュフェ ドン・キホーテ、鳥と洞穴 1988

 ベルナール・ビュフェ美術館が企画展「線の画家 ベルナール・ビュフェ」を開催する。

 ベルナール・ビュフェ(1928〜1999) はフランス・パリ出身の具象画家。19歳の若さで批評家賞を受賞し衝撃的なデビューを果たすと、黒い輪郭線と抑制された色づかいで、第二次世界大戦後の不安や虚無感を描き出したと支持され、一躍ビュフェ現象を巻き起こした。その独自の表現は、没後20年を過ぎたいま、改めて注目されている。

 画面を覆うひっかき傷のような線、黒い輪郭線、鋭く突き刺さる垂直線。ビュフェといえば「線」で語られてきた。その「線」はいつ生まれ、画家は「線」で何を表現しようとしていたのか、本展では「線が生まれるまでと初期の線」「線の発展とビュフェの生涯」のテーマで、ビュフェの線の変遷と人生を、100点超の油彩や版画によってたどる。

 また、ベルナール・ビュフェ美術館の導入部分となる本館・中展示室では、初期作品を通じて、ビュフェがデビューした時代の空気と、その作品が当時どのように受け入れられていたかを紹介する。