EXHIBITIONS
ダミアン・ハースト 桜
イギリスを代表する現代作家、ダミアン・ハーストの日本初となる大規模個展「ダミアン・ハースト 桜」が開催される。
ハーストは1965年ブリストル生まれ。リーズで育ち、 84年からロンドン在住。88年にゴールドスミス・カレッジ在学中に、学生と共に作品を展示した「フリーズ」展を主催した。同展はハーストだけでなく、当時の新進アーティストのキャリアをスタートさせるきっかけになったと同時に、「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト（YBAs）」の誕生を示すものとなった。95年にはターナー賞を受賞。以降、彫刻やインスタレーション、絵画、ドローイングといった創作活動において、生と死、過剰さ、儚さといったテーマを探究している。
2021年に発表された最新作「桜」シリーズは、19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画史の成果を独自に解釈し、色彩豊かでダイナミックな風景画として完成している。それはまた、1980年代後半以降、継続的に抽象絵画を制作してきたハーストにとっては、色彩や絵画空間に対する探究の大きな成果でもある。大きいものでは縦5メートル、横7メートルを超える画面に描かれた風景は、儚くも鮮やかに咲き誇る桜並木の下に身を置いた時のように、私たちを幻想的な世界に誘う。
春に開催される本展では、107点からなる「桜」シリーズより、ハースト自らが作品を選び、展示空間をつくり上げる予定だ。コロナ禍で閉塞感を抱いていた多くの人々に、ハーストの絵画表現の魅力を紹介する。
ハーストは1965年ブリストル生まれ。リーズで育ち、 84年からロンドン在住。88年にゴールドスミス・カレッジ在学中に、学生と共に作品を展示した「フリーズ」展を主催した。同展はハーストだけでなく、当時の新進アーティストのキャリアをスタートさせるきっかけになったと同時に、「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト（YBAs）」の誕生を示すものとなった。95年にはターナー賞を受賞。以降、彫刻やインスタレーション、絵画、ドローイングといった創作活動において、生と死、過剰さ、儚さといったテーマを探究している。
2021年に発表された最新作「桜」シリーズは、19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画史の成果を独自に解釈し、色彩豊かでダイナミックな風景画として完成している。それはまた、1980年代後半以降、継続的に抽象絵画を制作してきたハーストにとっては、色彩や絵画空間に対する探究の大きな成果でもある。大きいものでは縦5メートル、横7メートルを超える画面に描かれた風景は、儚くも鮮やかに咲き誇る桜並木の下に身を置いた時のように、私たちを幻想的な世界に誘う。
春に開催される本展では、107点からなる「桜」シリーズより、ハースト自らが作品を選び、展示空間をつくり上げる予定だ。コロナ禍で閉塞感を抱いていた多くの人々に、ハーストの絵画表現の魅力を紹介する。