EXHIBITIONS

名和晃平「Esquisse」

2022.01.29 - 02.19

名和晃平「Esquisse」より

 ギャラリーノマルの2022年最初の展覧会は、名和晃平の個展「Esquisse」を開催。名和の現在の様々な作品につながる、イメージの源泉としての初期ドローイングの数々を展示する。

 京都市立芸術大学で彫刻を学び、以降、多様な造形作品を生み出している名和だが、デビュー当初より立体と並行して、視覚から身体性や素材そのものが持つ特性を強く感じられる平面作品も数多く制作してきた。

 本展は、名和が帰省時に部屋の片付けをしていた際、思いがけず大量に保管していたドローイングやプランニングノートを発見し、そのアーカイヴのためノマルへ持ち込んだことから始まった。そこに描かれていたイメージと現在の作品との密接なつながりを見留めた林聡(ギャラリーノマル・ディレクター)は、このドローイングだけでの展覧会を提案し、過去を振り返ることで、名和の現在、そして未来までもを予感させる展覧会の企画に至った。

 つねに留まることなく新たな表現を追求し、日本の現代美術を牽引する名和。本展は学生時代から作家活動スタート後まもない初期までの、貴重なドローイングを一堂に公開するまたとない機会となる。最初期のドローイングの展示とともに、展覧会初日にはエスキースのみの画集『Esquisse』も出版予定だ。