EXHIBITIONS
建築のヴィジュアリティ
ルシアン・エルヴェ 上須元徳 嶋田ケンジ 寺田真由美 鷲津民子
東京から奈良に拠点を戻したGallery OUT of PLACEは、第2弾の展覧会として、5人の美術家によるグループ展「建築のヴィジュアリティ」を開催する。
本展の参加作家は、住めない建築、不条理な仮想空間などをキーワードに、ル・コルビュジエの建築を多く撮り、独自のトリミングを施し発表し続けたルシアン・エルヴェ、実在のドーム建築を抽象化し、銀塩写真の独特の階調を絵画に持ち込む上須元徳、建造物の重厚で荒々しいテクスチャーと複雑な構造を陶で表現する嶋田ケンジ、自作のミニチュアを写真に撮影し、虚実が交錯する空間を表現する寺田真由美、「飛ぶ家」をテーマに3Dと2Dのあいだを行き来するミクストメディア作品を制作する鷲津民子の5名。
本展では、写真、平面絵画、陶立体、ミクストメディアと、5名の秀作・逸品を紹介する。
「いわゆる建築家が、実際の地球上のある場所に建てる(建てた)構造物を、仮に『実存建築』と名付けるとしよう。その一方で、ならば美術家を魅了し彼らが想像し描き出す構造物は『仮想建築』となるのかもしれない。その間にあるのが写真家によって実際の建造物から切り取られた(トリミングされた)表象で、それらは『写真建築』と呼べるのかもしれない。
あらかじめ断っておくが、『実存建築』『仮想建築』『写真建築』は筆者の造語であり、『実存建築』は実在する建築を意味しないし、『仮想建築』とは言っても空間を持たないわけではない。そして当然ながら『写真建築』は『建築写真』とは全く違う概念である(本展ステイトメントより)」。
本展の参加作家は、住めない建築、不条理な仮想空間などをキーワードに、ル・コルビュジエの建築を多く撮り、独自のトリミングを施し発表し続けたルシアン・エルヴェ、実在のドーム建築を抽象化し、銀塩写真の独特の階調を絵画に持ち込む上須元徳、建造物の重厚で荒々しいテクスチャーと複雑な構造を陶で表現する嶋田ケンジ、自作のミニチュアを写真に撮影し、虚実が交錯する空間を表現する寺田真由美、「飛ぶ家」をテーマに3Dと2Dのあいだを行き来するミクストメディア作品を制作する鷲津民子の5名。
本展では、写真、平面絵画、陶立体、ミクストメディアと、5名の秀作・逸品を紹介する。
「いわゆる建築家が、実際の地球上のある場所に建てる(建てた)構造物を、仮に『実存建築』と名付けるとしよう。その一方で、ならば美術家を魅了し彼らが想像し描き出す構造物は『仮想建築』となるのかもしれない。その間にあるのが写真家によって実際の建造物から切り取られた(トリミングされた)表象で、それらは『写真建築』と呼べるのかもしれない。
あらかじめ断っておくが、『実存建築』『仮想建築』『写真建築』は筆者の造語であり、『実存建築』は実在する建築を意味しないし、『仮想建築』とは言っても空間を持たないわけではない。そして当然ながら『写真建築』は『建築写真』とは全く違う概念である(本展ステイトメントより)」。