EXHIBITIONS
畑山太志「animarium」
un petit GARAGEでは、畑山太志の個展「animarium」を開催する。12月14日~2022年2月5日まで。
畑山は1992年神奈川県生まれ。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了。視覚ではとらえることができないものの、自然の場で身体が確かに感じ取る空気感や存在感の視覚化を試みる畑山は、自身が「素知覚」と呼ぶ、知覚の外側ではない本来身体が持っているはずのありのままの知覚を手がかりに、目に見えない世界を表象する。
2014年に白を基調とした絵画作品で「第1回CAF賞」優秀賞および名和晃平賞を同時受賞後、自然の様々な現象が持ちうる環世界や植物が多様な生物とともに形成するネットワーク、さらにはデジタルやAIまでをも含む現代における新たな自然など、多様なモチーフをベースに制作を展開している。
これまで、旅先などで実際に訪れた場所から身体が直接的に感じ取った空気感や存在感などの感覚をもとに作品を制作してきた畑山。しかし新型コロナウイルスの影響で外出する機会が減ったことで新しい生の体験なくなり、自宅で過ごす時間が増えるなかで、デバイスに保存されている過去の写真を見返す、または小さい頃に遊んだゲーム機を引っ張り出すなど、身近なデジタル空間や過去の記憶とより密接に関係するようになったと言う。その状況を「直接的な場の体験に留まることなく、過去の写真やゲームから新たなイメージが触発されて、記憶は更新されていくようでした」と語っている。
本展タイトルの「animarium」は、生命や魂を意味する「anima」と、場所を意味する「-arium」を組み合わせた造語。畑山は、「直接的な身体の体験、写真、記憶、イメージ、デジタルなど、生命的なリアリティがさまざまな空間を行き来しながら、絵画の中でひとつの場が構築されていきます。それは外出自粛のリアリティが反映された箱庭的なメタファーのようにも、どこへでも行くことのできるデジタル空間上のメタバースのようなものにも思えるのです」とコメントしている。
畑山は1992年神奈川県生まれ。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了。視覚ではとらえることができないものの、自然の場で身体が確かに感じ取る空気感や存在感の視覚化を試みる畑山は、自身が「素知覚」と呼ぶ、知覚の外側ではない本来身体が持っているはずのありのままの知覚を手がかりに、目に見えない世界を表象する。
2014年に白を基調とした絵画作品で「第1回CAF賞」優秀賞および名和晃平賞を同時受賞後、自然の様々な現象が持ちうる環世界や植物が多様な生物とともに形成するネットワーク、さらにはデジタルやAIまでをも含む現代における新たな自然など、多様なモチーフをベースに制作を展開している。
これまで、旅先などで実際に訪れた場所から身体が直接的に感じ取った空気感や存在感などの感覚をもとに作品を制作してきた畑山。しかし新型コロナウイルスの影響で外出する機会が減ったことで新しい生の体験なくなり、自宅で過ごす時間が増えるなかで、デバイスに保存されている過去の写真を見返す、または小さい頃に遊んだゲーム機を引っ張り出すなど、身近なデジタル空間や過去の記憶とより密接に関係するようになったと言う。その状況を「直接的な場の体験に留まることなく、過去の写真やゲームから新たなイメージが触発されて、記憶は更新されていくようでした」と語っている。
本展タイトルの「animarium」は、生命や魂を意味する「anima」と、場所を意味する「-arium」を組み合わせた造語。畑山は、「直接的な身体の体験、写真、記憶、イメージ、デジタルなど、生命的なリアリティがさまざまな空間を行き来しながら、絵画の中でひとつの場が構築されていきます。それは外出自粛のリアリティが反映された箱庭的なメタファーのようにも、どこへでも行くことのできるデジタル空間上のメタバースのようなものにも思えるのです」とコメントしている。