EXHIBITIONS

あいおいニッセイ同和損保「椿絵」コレクション名品選―逆境をのり越える―

2021.12.07 - 12.24

岸田劉生 椿之図 1923

伝狩野山楽 椿梅図 桃山時代

夏目漱石 紅椿図 大正初期

村上華岳 椿図 1937-1938頃

 UNPEL GALLERYでは、「あいおいニッセイ同和損保『椿絵』コレクション名品選―逆境をのり越える― 」を開催する。椿絵コレクションの公開は、ギャラリーオープン展として2020年12月~2021年1月に行った「椿、咲く」展以来となる。

 椿絵コレクションは、ギャラリーの運営母体であるあいおいニッセイ同和損保が所蔵する、「椿」をテーマとした桃山時代から近現代に至るまでの絵画・工芸品を指し、その作品数は約300点に及ぶ。あいおいニッセイ同和損保ではこのコレクションのなかから、毎年テーマを決めて椿絵カレンダーを制作し、多くの人に親しまれてきた。

 新型コロナウイルスが猛威をふるった2020年以来、社会や人々の生活は深刻な危機にさらされ、また疫病だけではなく、私たちは戦争や紛争、自然災害、政治的抑圧や人権侵害といった恐怖に何度もされされてきた。そのたびに人類は危機に立ち向かい、叡智によって逆境をのり越えてきた。

 本展、そして2022年の椿絵カレンダーは「逆境をのり越える」をテーマに、病気や戦争で傷つきながらも、それをのり越えて創作活動に邁進した6人の画家、香月泰男、加藤東一、岸田劉生、熊谷守一、髙山辰雄、徳岡神泉が描いた椿を紹介。6人の作品を中心として、寒中に耐えながら花を咲かせ、葉は常緑を保ち続ける椿の強靭な生命の魅力を展覧する。