EXHIBITIONS

O JUN「三つの絵」

2021.12.17 - 12.26

O JUN 石鏡のホテル(部分) 2021 撮影=松見拓也 ©︎ O JUN Courtesy of Mizuma Art Gallery

 画家・O JUNの新作個展「三つの絵」がNADiff Galleryで開催される。2021年を締めくくる本展は、作家の最新作を発表。またオープニングではライブパフォーマンスも披露する。

  O JUNは1956年東京都生まれ。82年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。絵画の制作に加え、80年代後半からパフォーマンス、ライブドローイングを室内野外で発表。90年以降はリトグラフなどの版表現を加え、現在まで様々なメディウムを横断しながら、「描き」について身体と表出の関係を探る実験、制作を続けている。

 画材は水彩や油彩、紙、キャンバスを使い、またモチーフは人や景色、ものなど様々に描くO JUN。その絵画は見覚え・聞き覚えのあるような事象の断片を思わせる場面、記号化された図像、強い画面の余白を特徴としている。描かれた図像はその背景や文脈から切り離され、「意味」をまとわない絵具とイメージが混然一体となり、画家はこれを「絵という異常」と呼んでいる。

 本展は最新作の油彩画、クレヨン画、そして80年代後半から展開される、手製の合金ペンで壁面に直描きするドローイングで構成。壁画は展覧会初日のライブパフォーマンスで完成する。