EXHIBITIONS

今井祝雄「SQUARE」

今井祝雄 Limited Space 1971 ウォーカー画廊での展示風景(1971) 撮影=安齊重男 © Norio Imai Courtesy of Yumiko Chiba Associates

 ユミコチバアソシエイツでは、造形作家・今井祝雄の個展「SQUARE」を開催している。

 1946年に大阪で生まれ、19歳で具体美術協会会員となり、同グループが解散する1972年まで会員として活動した今井。具体の活動期の1971年に発表したインスタレーション《Limited Space》は、ギャラリーの床面よりもひとまわり大きなカーペットを敷き詰め、鑑賞者が実際にそのなかに入り、体験することのできる作品だ。本展では半世紀の時を経て、《Limited Space》の再構築を試みる。

 また本展では、草地に1メートル角の透明ガラスを敷き、その際に生じる現象的な変化を撮影した写真作品《SQUARE−glass/grass》(1970)も展示。ギャラリー空間にカーペットを敷き詰める《Limited Space》、そして、草地にガラス面を置きそこで生じる変化を撮影する《SQUARE−glass/grass》は、どちらも最小限の操作を行うことにより、私たちが自明とする世界のあり方や、美術作品が展示される制度そのものに批評的な介入を試みている。

 本展は、1970年代初頭のグローバル・コンセプチュアリズムや制度批評的な動きとも連動していたと言える、今井の同時代のインスタレーションを再び鑑賞できる貴重な機会となる。

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