EXHIBITIONS
東慎也個展「密林からのナックルボール」
東慎也の個展「密林からのナックルボール」がEUKARYOTEで開催。100号を超える大型の作品を中心に新作を発表する。
東は1994年大阪府生まれ。2020年に京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)修士課程を修了し、現在は大阪を拠点に活動を続けている。在学中よりアートフェアへの出展や、東京で発表を行うなど注目される若手ペインターのひとりだ。
東の作品は、日常で目にしたニュースや遭遇した光景などをもとにイメージを発展させ、ドローイングに描き留めたのち、軽快かつ大胆な絵具のストロークと厚塗りによってタブローに描き出される。瑞々しい色彩の動物たちが織りなす様子は、一見するとどこか滑稽で可愛らしく見えるが、その裏には現代社会の抱える問題や事象がテーマとして隠されている。
今回の作品では、これまでの東の絵の特徴とも言える、画面のなかで記号化され、動物たちと同列に扱われる人間との、支配と被支配の関係の表裏一体性に加え、新たに三すくみの関係性が見えてきた。それは膨大な量の情報が行き交うにつれ、より複雑化し多様化してきた社会のあらゆる物事が反映されており、1枚のキャンバスという限られた空間、端的なストローク、三すくみの存在と言う限られた要素のなかで、東が言うように「今生きる世界や社会、それらを構成する人間という存在を照らし出す」探検が行われている。
東は1994年大阪府生まれ。2020年に京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)修士課程を修了し、現在は大阪を拠点に活動を続けている。在学中よりアートフェアへの出展や、東京で発表を行うなど注目される若手ペインターのひとりだ。
東の作品は、日常で目にしたニュースや遭遇した光景などをもとにイメージを発展させ、ドローイングに描き留めたのち、軽快かつ大胆な絵具のストロークと厚塗りによってタブローに描き出される。瑞々しい色彩の動物たちが織りなす様子は、一見するとどこか滑稽で可愛らしく見えるが、その裏には現代社会の抱える問題や事象がテーマとして隠されている。
今回の作品では、これまでの東の絵の特徴とも言える、画面のなかで記号化され、動物たちと同列に扱われる人間との、支配と被支配の関係の表裏一体性に加え、新たに三すくみの関係性が見えてきた。それは膨大な量の情報が行き交うにつれ、より複雑化し多様化してきた社会のあらゆる物事が反映されており、1枚のキャンバスという限られた空間、端的なストローク、三すくみの存在と言う限られた要素のなかで、東が言うように「今生きる世界や社会、それらを構成する人間という存在を照らし出す」探検が行われている。