EXHIBITIONS

第8回山本鼎版画大賞展

芦川瑞季 親和力 大賞受賞作品

大塚美穂 untitled 準大賞受賞作品

鶴田功生 再生龍 準大賞受賞作品

 上田市立美術館は「第8回山本鼎版画大賞展」を開催。今年募集した山本鼎版画大賞展の入賞・入選作品を展示する。

 山本鼎(1882〜1946)は、明治から大正時代にかけて日本の近代版画の扉を開いた人物。作家自身の美的感性を主軸に据えた版画の芸術的価値をいち早く認め、その確立と普及に努めた。

 1999年に始まった山本鼎版画大賞展は、山本鼎が情熱を傾けた版画芸術をさらに発展させ独創性・芸術性を追求した作品を求め、また若手作家の登竜門となるべく開催されてきた。2020年の版画大賞展は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により延期となっていたが、2021年に改めて作品を募集し、入賞・入選作品156点が決定。大賞は芦川瑞季(東京都)の《親和力》が受賞、準大賞には大塚美穂(埼玉県)と鶴田功生(愛知県)の作品が選ばれた。

 本展では、日本版画界の次代を担う、みずみずしい作品を紹介。また常設展示室では、「山本鼎版画大賞展 歴代受賞作品展」(10月9日~12月19日)も開催される。