EXHIBITIONS

松井智惠 展「今年の絵の仲間たち」

2021.10.09 - 10.31

松井智惠 Picture 2021 ‒ 06 © Chie Matsui, courtesy of MEM

松井智惠 Picture 2021 ‒ 03 2021 © Chie Matsui Courtesy of MEM

松井智惠 みどりの向こう側へ 2019 © Chie Matsui Courtesy of MEM

  MEMでは、松井智惠の個展「今年の絵の仲間たち」を開催する。会期は10月9日~31日。

 松井智惠は京都市⽴芸術⼤学⼤学院修了。1980年代からインスタレーション作品を⼿がけ、ヴェネチア・ビエンナーレ、ニューヨーク近代美術館などに出品し国際的にも広く紹介されてきた。2000年以降は「ハイジ」シリーズを中⼼に映像作品を制作。インスタレーション、映像作品と平⾏して、それらの作品と呼応するようにドローイングを描き続けてきた。

 松井は、⾃⾝の作品を「寓意の⼊れ物」と喩えており、2007年のMEMでの初の絵画による展覧会にも「寓意の⼊れ物」というタイトルをつけた。その後、14年に毎⽇素描を描く「⼀枚さん」の展覧会を、横浜トリエンナーレ会場と同時に開催した。

 本展は、17年の「Picture−絵の仲間−」展に続くもの。「絵の仲間」とあるように、松井は以前より油彩、⽔彩、マニキュア、カーボン紙など、様々な素材や技法を使い、「作品」ではなく「絵」を描いてきた。その第2弾となる今回は、様々な描画材料を使⽤した新旧の油彩やドローイングと、紙の作品も含めた「絵」を紹介する。