EXHIBITIONS
新・今日の作家展2021 日常の輪郭
「新・今日の作家展2021 日常の輪郭」が横浜市民ギャラリーにて開催される。出品作家は、田代一倫と百瀬文の2名。
「新・今日の作家展」は、横浜市民ギャラリーが開館した1964〜40年にわたり開催された「今日の作家展」を継承する展覧会。同時代の表現を多角的に取り上げ、幅広い世代の作家の作品を通して現代美術を考察してきた。
コロナ禍の続く2021年のテーマは「日常の輪郭」。写真と映像を主なメディアとして、撮る/撮られる、見る/見られるといった関係や、人々のあいだにある見えない境界を問いながら制作を行う2名の作家を紹介する。
写真家の田代一倫(たしろ・かずもと、1980年生まれ)は、各地を訪ね、それぞれの土地と人、地域性との新鮮な出会いからポートレイトを撮影してきた。本展では、2011年春〜13年春までのあいだ、東日本大震災の被災地を中心に写した「はまゆりの頃に」、韓国領で日本との国境付近にある鬱陵島に生活する人々を撮った「ウルルンド」、そして港湾都市として発展してきた横浜で撮影した新作による、3つのシリーズで展示を構成する。
映像を主なメディアとする美術家の百瀬文(ももせ・あや、1988年生まれ)は、映像に映る身体の問題を扱いながら、セクシュアリティやジェンダーへの問いを深めるような制作を展開してきた。本展では、コロナ禍の中で感じる抑圧や、女性の身体に対する管理に着目した新作《Flos Pavonis》と、これまでに制作された身体性について思考する作品により展示を構成する。
本展は、出来事の複層性や、自己と他者との関係性のゆらぎをあらわす作品を通じて、なにげなく過ごしていた時間を思い起こす、あるいは見慣れた環境や当たり前の物事を再認識することにより、日常の曖昧な輪郭をとらえながら「今日」に向き合うきっかけをつくる。
「新・今日の作家展」は、横浜市民ギャラリーが開館した1964〜40年にわたり開催された「今日の作家展」を継承する展覧会。同時代の表現を多角的に取り上げ、幅広い世代の作家の作品を通して現代美術を考察してきた。
コロナ禍の続く2021年のテーマは「日常の輪郭」。写真と映像を主なメディアとして、撮る/撮られる、見る/見られるといった関係や、人々のあいだにある見えない境界を問いながら制作を行う2名の作家を紹介する。
写真家の田代一倫(たしろ・かずもと、1980年生まれ)は、各地を訪ね、それぞれの土地と人、地域性との新鮮な出会いからポートレイトを撮影してきた。本展では、2011年春〜13年春までのあいだ、東日本大震災の被災地を中心に写した「はまゆりの頃に」、韓国領で日本との国境付近にある鬱陵島に生活する人々を撮った「ウルルンド」、そして港湾都市として発展してきた横浜で撮影した新作による、3つのシリーズで展示を構成する。
映像を主なメディアとする美術家の百瀬文(ももせ・あや、1988年生まれ)は、映像に映る身体の問題を扱いながら、セクシュアリティやジェンダーへの問いを深めるような制作を展開してきた。本展では、コロナ禍の中で感じる抑圧や、女性の身体に対する管理に着目した新作《Flos Pavonis》と、これまでに制作された身体性について思考する作品により展示を構成する。
本展は、出来事の複層性や、自己と他者との関係性のゆらぎをあらわす作品を通じて、なにげなく過ごしていた時間を思い起こす、あるいは見慣れた環境や当たり前の物事を再認識することにより、日常の曖昧な輪郭をとらえながら「今日」に向き合うきっかけをつくる。