EXHIBITIONS

特別展 ハリー・ポッターと魔法の歴史

2021.09.11 - 11.07

大英図書館の展示風景 ©︎ Easy Tiger Creative

ジム・ケイ 『ハリー・ポッターと賢者の石』の9と3/4番線の習作 ブルームズベリー社蔵 ©︎ Bloomsbury Publishing Plc 2015

J.K.ローリング ダイアゴン横丁の入り口のスケッチ 1990 J.K.ローリング蔵 ©︎ J.K.Rowling

「薬草書」(15世紀) 大英図書館蔵 ©︎ British Library Board

『動物誌』(1595) 大英図書館蔵 ©︎ British Library Board

『エチオピアの魔術書』(1750) 大英図書館蔵 ©︎ British Library Board

 現代のファンタジー文学として世界的な人気を誇る「ハリー・ポッター」。その特別展「ハリー・ポッターと魔法の歴史」が兵庫県立美術館で開催されている。

 本展は、大英図書館が2017年に企画・開催した展覧会「Harry Potter:A History of Magic」の国際巡回展。イギリスの国立図書館である大英図書館は、世界でもっとも優れた研究図書館のひとつであり、250年以上をかけて収集されてきたコレクションは1億7000万点にのぼる。大英図書館の大規模な展覧会が日本に巡回することは初めてであり、本展は、様々な時代の文明を代表する資料を収めるコレクションの一端を知る絶好の機会となる。

 イギリスの作家J.K.ローリングによって著されたファンタジー小説シリーズ「ハリー・ポッター」。1997年に、シリーズ第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』がロンドンのブルームズベリー社から刊行されると、まったく無名の新人の著作であるにもかかわらず、またたく間に世界的ベストセラーになった。子供のみならず大人の愛読者も多く、児童文学の枠を越えた人気作品として85を超える言語に翻訳されている。

 本展は「The Journey(旅)」「Potions(魔法薬学)」「Alchemy(錬金術)」など全10章で構成し、「ハリー・ポッター」の世界を展覧。原作者J.K.ローリングの直筆原稿やスケッチに加え、大英図書館が所蔵する貴重な書籍や資料などを紹介し、ハリー・ポッターの世界の底流にある言い伝えや魔法の歴史をひも解く。

 なお本展は兵庫県立美術館での開催後、東京ステーションギャラリー(2021年12月18日~2022年3月27日)へ巡回予定だ。