EXHIBITIONS

現代日本画名品選Ⅲ

足立美術館賞の画家たち

2021.09.07 - 10.06

宮北千織 涅槃寂静 2017 足立美術館蔵

山田伸 幻影 2007 足立美術館蔵

松村公嗣 桂林山水 2007 足立美術館蔵

中村譲 海陸風 2008 足立美術館蔵

國司華子 理 2014 足立美術館蔵

川﨑麻央 国来、国来 2020 足立美術館蔵

 足立美術館が2010年にオープンした新館で開催する「現代日本画名品選」は、季節ごとにテーマを設けて所蔵の現代日本画コレクションを順次公開する展覧会。今回は「足立美術館賞の画家たち」と題して、足立美術館賞・春の足立美術館賞を受賞した日本画36点を展示する。

 足立美術館では1995年より、日本美術の発展と将来性ある日本画家の育成に寄与することを目的として、公益財団法人日本美術院が主催する日本美術院展覧会(院展)に、「足立美術館賞」を設けている。これは、毎年開催される院展のなかから、同館にふさわしい優秀作を選出するもので、同時に買い上げを行っている。また、2005年には春の院展にも「春の足立美術館賞」を創設。受賞者の多くがいまも画壇の第一線で活躍しており、各受賞作は現代日本画の歩みの一端を示すものと言えるだろう。

 本展は、歴代の足立美術館賞受賞作を一堂に展示し、これまでの歩みをご紹介するもの。同館のコレクションの新しい顔として存在感を放つ、現代日本画の世界を堪能してほしい。出展作家は、松村公嗣、宮北千織、井手康人、中村譲、國司華子、山田伸、武部雅子、川﨑麻央ら。