EXHIBITIONS
山城知佳子 リフレーミング
映像作家/美術家・山城知佳子の公立美術館では初となる個展「山城知佳子 リフレーミング」が開催される。
2000年代から、映像・写真を主たるメディアとして、精力的に作家活動を進めてきた山城知佳子。生まれ育った沖縄の歴史や地政学的状況と自身との関係に向き合うことを通じて、見過ごされ聞き過ごされてきた声や肉体、魂を伝える作品を手がけ、国内外で高く評価されてきた。
山城が生み出す映像は、見る者の身体感覚に訴えかけるイメージの豊饒さと詩性、そして同時代を見つめる批評的な視点を絶妙なバランスであわせ持つ。そのため沖縄という特定の地域の問題にとどまらず、より広い文脈での読み込みや解釈に開かれている。
本展では、初公開となる山城の最新作《リフレーミング》を、同館の収蔵作品を中心とした過去の代表作と組み合わせて紹介。たんに時系列に沿って作品の変遷をたどるのではなく、相互に共鳴する主題やモチーフの連なりを、展示室内を回遊しながら巡る構成となる。
最新作に冠された「リフレーミング」とは、ものごとを見ている枠組みを変え、別の枠組みで見直すことを指す。近作の《土の人》で、「記憶/声の継承」という主題に一区切りをつけた山城は、より俯瞰的な視点で沖縄の風景を見つめるとともに、沖縄の近現代史のなかで見過ごされてきた事象のなかにフィクションの可能性を見出し、新たなリサーチに取り組んでいる。
最新作《リフレーミング》では、カルスト地形で知られる名護市安和を舞台に、沖縄の海と山とをつなぐ寓話を創作。過去と現在、地上と地下、山と海、人と人でないものとを切り結び、現代の風景に重ね合わせる物語を紡ぎ出す。
2000年代から、映像・写真を主たるメディアとして、精力的に作家活動を進めてきた山城知佳子。生まれ育った沖縄の歴史や地政学的状況と自身との関係に向き合うことを通じて、見過ごされ聞き過ごされてきた声や肉体、魂を伝える作品を手がけ、国内外で高く評価されてきた。
山城が生み出す映像は、見る者の身体感覚に訴えかけるイメージの豊饒さと詩性、そして同時代を見つめる批評的な視点を絶妙なバランスであわせ持つ。そのため沖縄という特定の地域の問題にとどまらず、より広い文脈での読み込みや解釈に開かれている。
本展では、初公開となる山城の最新作《リフレーミング》を、同館の収蔵作品を中心とした過去の代表作と組み合わせて紹介。たんに時系列に沿って作品の変遷をたどるのではなく、相互に共鳴する主題やモチーフの連なりを、展示室内を回遊しながら巡る構成となる。
最新作に冠された「リフレーミング」とは、ものごとを見ている枠組みを変え、別の枠組みで見直すことを指す。近作の《土の人》で、「記憶/声の継承」という主題に一区切りをつけた山城は、より俯瞰的な視点で沖縄の風景を見つめるとともに、沖縄の近現代史のなかで見過ごされてきた事象のなかにフィクションの可能性を見出し、新たなリサーチに取り組んでいる。
最新作《リフレーミング》では、カルスト地形で知られる名護市安和を舞台に、沖縄の海と山とをつなぐ寓話を創作。過去と現在、地上と地下、山と海、人と人でないものとを切り結び、現代の風景に重ね合わせる物語を紡ぎ出す。