EXHIBITIONS

細江英公の写真:暗箱のなかの劇場

細江英公 おとこと女 作品1 1960 ©︎ Eikoh Hosoe

細江英公 おとこと女 作品20 1960 ©︎ Eikoh Hosoe

細江英公 鎌鼬 作品17 1965 ©︎ Eikoh Hosoe

細江英公 サグラダ・ファミリア I(「ガウディの宇宙」より) 1977 ©︎ Eikoh Hosoe

細江英公 ひまわりの歌(「ルナ・ロッサ」より) 1992 ©︎ Eikoh Hosoe

細江英公 ポーディちゃん 1950 ©︎ Eikoh Hosoe

 清里フォトアートミュージアムは、同館の館長であり、日本を代表する写真家・細江英公の回顧展「細江英公の写真:暗箱のなかの劇場」を開催する。

 独自の美学を展開し、国際的に高い評価を得る細江英公。戦後日本の写真を切り拓く中心的な存在として、エロスと肉体のテーマに挑んだ『おとこと女』(1961)、三島由紀夫を被写体とした『薔薇刑』(1963)、舞踏家・土方巽と幻想世界を創出した『鎌鼬』(1969)など、物語性の高い作品を次々と生み出してきた。

 本展ではこれらの代表作を、発表時のヴィンテージ・プリントで公開。また、初のデジタル撮影による立体作品《人間ロダン》(2008)、1960年制作の映像作品《へそと原爆》、知られざる写真絵本などを含む約160点を展示する。

「暗箱(あんばこ)」とは大きな箱型のカメラのことをいう。本展は、ひとりの表現者が「暗箱 」を通して繰り広げてきた、半世紀にわたる芳醇な写真世界を振り返る。