EXHIBITIONS

四代田辺竹雲斎展―竹工芸の可能

MAYU Gallery
2021.07.02 - 07.28

四代田辺竹雲斎 もののふ 2020 Photo by Tadayuki Minamoto

 美術⼯芸家・四代⽥辺⽵雲斎の展覧会「四代田辺竹雲斎展―竹工芸の可能」がMAYU Gallery(The Okura Tokyo内)で開催される。

 四代田辺竹雲斎は1973年大阪の堺で代々竹工芸を営む、三代田辺竹雲斎の次男として生まれる。東京藝術大学美術学部彫刻科卒業後、実家の堺に戻り、三代竹雲斎のもとで修行。2001年、米国フィラデルフィア美術館クラフトショーに招待出品し、オブジェが買い上げとなった。その後、ボストン美術館、大英博物館、フランス国立ギメ東洋美術館、メトロポリタン美術館などで展覧会を開催し、国内外で活躍している。

 四代竹雲斎は、120年にわたり受け継がれてきた技術をもとに、用途に即した花籃や茶道具などの制作を続けながら、「伝統とは挑戦なり」を思想にし、竹によるインスタレーションや現代的なオブジェを手がけてきた。とりわけ世界各地で展開する空間に広がるインスタレーションに、竹工芸の新しい可能性を見出している。

 本展では、継承しながら新しい挑戦を繰り返すことで、竹の工芸の新たな可能性を追求する四代竹雲斎の伝統作品、現代造形作品を展示。会期は7月2日〜28日まで。