EXHIBITIONS

四代田辺竹雲斎展「つながり-循環-」

夢工房 京都店
2021.07.07 - 10.17

四代田辺竹雲斎 五大虚空 Photo by Tadayuki Minamoto

 美術⼯芸家・四代田辺竹雲斎の展覧会「つながり-循環-」が夢工房 京都店で開催される。

 四代田辺竹雲斎は1973年大阪の堺で代々竹工芸を営む、三代田辺竹雲斎の次男として生まれる。東京藝術大学美術学部彫刻科卒業後、実家の堺に戻り、三代竹雲斎のもとで修行。2001年、米国フィラデルフィア美術館クラフトショーに招待出品し、オブジェが買い上げとなった。その後、ボストン美術館、大英博物館、フランス国立ギメ東洋美術館、メトロポリタン美術館などで展覧会を開催し、国内外で活躍している。

 四代竹雲斎は大阪・堺にて初代から120年受け継がれた技術を継承し伝統作品を制作しながら、竹のさらなる発展を目指し、アート作品やインスタレーションを世界各地で発表してきた。その表現の源となる素材である数種類の竹のなかには、産業の衰退などで現在絶滅に瀕している種類もある。

 本展のコンセプトは「つながり」。四代竹雲斎は今後も、継承しながら新しい挑戦を繰り返すことで、循環を生み、竹林まで含めた竹のこれからの可能性を追求していく。