EXHIBITIONS
春原直人「Fragments from Scaling Mountain」
春原直人(すのはら・なおと)は1996年長野生まれ。東北芸術工科大学美術科日本画コースを卒業後、2020年に同大学大学院修士課程芸術文化専攻日本画領域を修了し、現在も山形にアトリエを構え制作を続けるアーティストだ。
アートフロントギャラリーでは19年に最初の個展を開催。当時まだ大学院生ながら2つの会場に収まり切れないほどの、伸びやかで力強い絵画を披露し、多くの美術ファンに将来を嘱望された。20年に大学院卒業後いよいよ本格的に作家としてスタートを切ろうとしていた矢先、コロナ禍という思いもよらない大きな時代の変わり目に直面することを余儀なくされたが、作家はその状況下にもまったく動じず、自身の求める表現に向かって描き続け、精力的に発表を続けている。
待望となる作家の卒業後初の個展では、これまでと同様に山中に分け入るというフィールドワークのなかで身をもって感じ取った存在を、大画面に身体的な表現として落とし込む新作平面10点以上を発表。作家は1枚1枚の絵を魅せるだけでなく、展示空間自体を通して「山」を表現したいと意気込んでいる。
山という単純な2音の発語では表しきれない多様な存在をどのように表現するのか、若手作家の野心的な試みに注目してほしい。
アートフロントギャラリーでは19年に最初の個展を開催。当時まだ大学院生ながら2つの会場に収まり切れないほどの、伸びやかで力強い絵画を披露し、多くの美術ファンに将来を嘱望された。20年に大学院卒業後いよいよ本格的に作家としてスタートを切ろうとしていた矢先、コロナ禍という思いもよらない大きな時代の変わり目に直面することを余儀なくされたが、作家はその状況下にもまったく動じず、自身の求める表現に向かって描き続け、精力的に発表を続けている。
待望となる作家の卒業後初の個展では、これまでと同様に山中に分け入るというフィールドワークのなかで身をもって感じ取った存在を、大画面に身体的な表現として落とし込む新作平面10点以上を発表。作家は1枚1枚の絵を魅せるだけでなく、展示空間自体を通して「山」を表現したいと意気込んでいる。
山という単純な2音の発語では表しきれない多様な存在をどのように表現するのか、若手作家の野心的な試みに注目してほしい。