EXHIBITIONS

新収蔵展示 奈良原一高の写真

2021.04.24 - 06.30

奈良原一高 ヨーロッパ・静止した時間 WTS-047 Paris 1965(プリント1975) 北海道立釧路芸術館蔵 © 奈良原一高アーカイブズ

 世界各地の様々な場に取材し、人間が生きる世界を撮影した写真家・奈良原一高(1931~2020)。北海道立釧路芸術館では、昨年度受贈した奈良原一高の作品149点のなかから、代表シリーズを紹介する「新収蔵展示 奈良原一高の写真」を開催している。

 奈良原は福岡県大牟田市出身。個展「人間の土地」(1956)で脚光を浴び、59年に写真家の細江英公、川田喜久治らと「VIVO」を結成。日本写真史の新時代を担う。初期には隔絶した世界における人間の生を、また60年代からはヨーロッパやアメリカ各地で都市や自然の様相をとらえるとともに、日本の伝統文化にも深い眼差しを向け、新鮮な造形感覚によって現代写真界をリードし続けた。2020年逝去。

 本展では、奈良原の名を知らしめたデビュー作『人間の土地』をはじめ、『ヨーロッパ・静止した時間』『ヴェネツィアの夜』など初期から80年代までの作品シリーズを中心に展示する。

※北海道立釧路芸術館は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5月17日~6月20日まで臨時休館(6月21日は通常の休館日)し、6月22日に再開。最新情報は公式ウェブサイトへ。