EXHIBITIONS

疎密考

2021.04.24 - 05.30

木村太陽 +ー People 1997 和歌山県立近代美術館蔵

今村源 2008-11 わたしⅢ 2008 和歌山県立近代美術館蔵

川西英 『神戸十二ヶ月風景』 「十二月 元町歳暮」 1931 和歌山県立近代美術館蔵

 和歌山県立近代美術館が展覧会「疎密考」を開催。本展では、人のいる風景や誰もいない風景に表れた疎密、余白あるいは集積といったかたちで表現された疎密などを作品を通じて紹介し、空間における人やものの距離とそれらの関係について見つめ直す。

 2020年、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により一変した私たちの暮らし。感染防止のために「密」を避け、社会的距離を保つこと(Social Distancing)が叫ばれ、自由に行き来できた日々は、多くの場面で制約や自粛が求められるようになった。そんな「新しい生活様式」に順応せざるを得ないいま、私たちの周りの空間では様々な試行錯誤が繰り広げられている。

 これまで古今東西の作家たちも、空間というテーマに対峙し、多様な視点からアプローチしてきた。そのなかでも「疎密」は重要な意味を持ち、 作品の性質を決定づける要素のひとつでもあると言える。

 本展では、空間における人同士の、あるいは人とものの距離について再考する。出展作家は、今村源、川西英、木下佳通代、木村太陽、田中敦子、前川千帆、宮田彩加ら。