EXHIBITIONS

#映える風景を探して 古代ローマから世紀末パリまで

テロール男爵他(編)『古きフランスのピトレスクでロマンティックな旅』「古ノルマンディー編」より(1820年刊) 町田市立国際版画美術館蔵

ユベール・ロベール(原画) メディチ家の館の柱廊と庭園 1776 町田市立国際版画美術館蔵

カミーユ・ ピサロ ライ麦畑、グラット=コックの丘、ポントワーズ… 1877 静岡県立美術館蔵

テオドール=ジョゼフ=オフボエール『パリ、時代時代』より 1885 鹿島茂コレクション(練馬区立美術館寄託)

 町田市立国際版画美術館が特別展「#映える風景を探して 古代ローマから世紀末パリまで」を開催。「映える風景」をテーマに、16~19世紀までの西洋風景画の歴史をたどる。

 山と川が織りなすダイナミックな眺め、中世の面影を残す街並み、理想郷のような美しい田園。目の前に広がる景色をひとつの絵に収めるために、画家や版画家は様々な工夫をこらしてきた。

 本展では同館が所蔵する版画を中心に、古代ローマの荘厳な遺跡や、神話の世界を思わせる森、賑やかなパリの市街地など各地を巡り、各時代に流行した風景画のスタイルや楽しみ方を紹介。ブリューゲルから印象派までの風景画の数々を例に、「映えスポット」や「フィルター加工」の仕組みをひも解く。

 主な出展作家は、ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ、ユベール・ロベール、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーカミーユ・ピサロなど。

※町田市立国際版画美術館は、東京都の緊急事態宣言発出を受け、4月25日〜5月31日まで臨時休館。最新情報は公式ウェブサイトへ。