EXHIBITIONS
堀浩哉展「触れながら開いて」
美術家・堀浩哉の新作個展「触れながら開いて」がミヅマアートギャラリーで開催される。
1960年代から現在まで、半世紀を超えて表現を続けてきた堀。キャンバスや和紙に墨や岩絵具、クレヨン、アクリルなど様々な素材を⽤い、⽇本画、洋画というジャンルを超えて描いてきた堀の絵画は、その時代ごとにテーマやコンポジション、⾊彩は変わっても、作家が⽣み出す「線」の⼒強さやしなやかさは、つねに画⾯を豊かに構成してきた。それは、「堀浩哉+堀えりぜ」のユニットによるパフォーマンスにも見られる⾝体性を含んだ、堀独⾃の描きによるものと⾔えるだろう。
多くの⼈々がそうであったように、パンデミックによる外出⾃粛は堀の⽇常を変えた。アトリエのなかで過去の作品と向き合う⽇々のなかで、何度も描いてきたその線を、堀が「傷」と再確認したのは、時が経っても線を引いた時の「触覚」が自身のなかで古傷のように⾝体に蘇ってきたからだと語る。
「そうだ、ぼくはここから来て、今なおここにいる」。そう自覚した堀は、かつて描いた作品の上に新たな下地の和紙を貼り、まったく違う絵画を描くという⽅法を⼀部の作品に⾏った。かつての線の上に新たな線を重ねるのではなく、ゼロからリセットして描くことで、前向きな気持ちになれたと⾔う。
本展では、パンデミックの状況にあって、堀が新たな世界に再び立ち向かうきっかけとなった新作《触れながら開いて》を展示し、堀の現在進⾏形を見せる。
なお本展と同時期に√K Contemporary(東京・神楽坂)にて、「堀浩哉 回顧展 Kosai Hori Retrospective」(2月13日~3月6日)、またアーティスト・ユニット、堀浩哉+堀えりぜとして復興支援企画展「記憶するために―わたしはだれ?」(2月13日~3月31日)が開催される。
1960年代から現在まで、半世紀を超えて表現を続けてきた堀。キャンバスや和紙に墨や岩絵具、クレヨン、アクリルなど様々な素材を⽤い、⽇本画、洋画というジャンルを超えて描いてきた堀の絵画は、その時代ごとにテーマやコンポジション、⾊彩は変わっても、作家が⽣み出す「線」の⼒強さやしなやかさは、つねに画⾯を豊かに構成してきた。それは、「堀浩哉+堀えりぜ」のユニットによるパフォーマンスにも見られる⾝体性を含んだ、堀独⾃の描きによるものと⾔えるだろう。
多くの⼈々がそうであったように、パンデミックによる外出⾃粛は堀の⽇常を変えた。アトリエのなかで過去の作品と向き合う⽇々のなかで、何度も描いてきたその線を、堀が「傷」と再確認したのは、時が経っても線を引いた時の「触覚」が自身のなかで古傷のように⾝体に蘇ってきたからだと語る。
「そうだ、ぼくはここから来て、今なおここにいる」。そう自覚した堀は、かつて描いた作品の上に新たな下地の和紙を貼り、まったく違う絵画を描くという⽅法を⼀部の作品に⾏った。かつての線の上に新たな線を重ねるのではなく、ゼロからリセットして描くことで、前向きな気持ちになれたと⾔う。
本展では、パンデミックの状況にあって、堀が新たな世界に再び立ち向かうきっかけとなった新作《触れながら開いて》を展示し、堀の現在進⾏形を見せる。
なお本展と同時期に√K Contemporary(東京・神楽坂)にて、「堀浩哉 回顧展 Kosai Hori Retrospective」(2月13日~3月6日)、またアーティスト・ユニット、堀浩哉+堀えりぜとして復興支援企画展「記憶するために―わたしはだれ?」(2月13日~3月31日)が開催される。