EXHIBITIONS

堀浩哉 回顧展 Kosai Hori Retrospective

2021.02.13 - 03.06

堀浩哉 ローマで鳥を見た 20 1991

堀浩哉 エリゼの肖像へ・9 1980

堀浩哉 風の声 50 1990

堀浩哉 滅びと再生の庭-13 2015

堀浩哉 滅びと再生の庭-29 2016

堀浩哉 滅びと再生の庭-32 2017

 美術家・堀浩哉の初期から近作までを網羅した回顧展「Kosai Hori Retrospective」が√K Contemporaryで開催中。
 
 1970年代から様々な表現方法を自己に落し込み、自由な発想でその時代の芸術活動を牽引してきた堀。本展は2つのセクションで、堀の制作の変遷をたどるとともに、国内外で多くの作品を発表してきた作家の国内未発表作も公開する。

 第1部「初期から中期の絵画-1978~1991年」では、堀が絵画のみに専念していた時期の一端を紹介。70年代に、パフォーマンスやインスタレーションの視点から絵画への契機を見出そうとしていた堀が、80年代に入ってたどり着いた「エリゼの肖像へ」シリーズより《エリゼの肖像へ・9》(1980)を出展する。

 第2部「近作絵画-2015~2019年(滅びと再生の庭)」では、2000年代以降の近作を展示。世界各地から様々な植物の種や株を植え込んだとあるコレクターの自庭で、植物が群生地とは異なる環境に適応していく様子を、堀が「滅びと再生の行為」のように繰り返し描いた作品を紹介する。

 なお同スペースにて、堀浩哉+堀えりぜとして手がけたインスタレーション作品《記憶するために―わたしはだれ?》を展示(2月13日~3月26日)。またミヅマアートギャラリー(東京・市ヶ谷)では、新作展「触れながら開いて」(2月24日~3月27日)を同時期に開催する。