AdvertisementAdvertisement
EXHIBITIONS

GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ

2020.11.25 - 2021.01.24

葛飾北斎 『北斎漫画』八編 無礼講 すみだ北斎美術館蔵 後期展示

歌川国芳 「浮世よしづ久志」 京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアム蔵 前期展示

歌川芳藤 「心夢吉凶鏡」 京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアム蔵 前期展示

河鍋暁斎 「狂斎百図」やぶからぼふ/七賢人 京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアム蔵 中期展示

チャールズ・ワーグマン 『THE JAPAN PUNCH』1883年5月号 京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアム蔵 通期展示

小星・東風人 『お伽 正チャンの冒険』二の巻 京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアム蔵 通期展示

 いまや世界共通言語となった日本のマンガ。すみだ北斎美術館が開催する展覧会「GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ」では、印刷文化が発展した江戸時代の諷刺表現である「戯画」を、現代日本で認識されているマンガ的な表現の出発点として解釈し、江戸〜近代のマンガの歴史をたどる。

 戯画とは、人物の顔や動物などを遊びの目的や滑稽さ、諷刺的な意味をもたせて描かれた絵のこと。幕府の改革、幕末の動乱、近代化、社会の矛盾や事件、庶民の日常など、浮世絵の「戯画」は様々な事柄を時にユニークに、時に辛らつに伝えた。明治に入り、新聞や雑誌など近代的ジャーナリズム媒体の誕生とともに「戯画」は挿絵へと発展。そしてマンガへと姿を変え、マンガ雑誌が刊行されるに至り、大衆が楽しめる新しい絵画表現として確立した。

 本展では、現代のマンガ的表現のルーツとして、江戸時代に活動した葛飾北斎や歌川国芳、河鍋暁斎などの浮世絵版画と、明治以降に台頭したマンガ雑誌・マンガ本などの近代マンガに着目。

 総数約270点を、「商品としての量産漫画の誕生 江戸中期からの戯画の大衆化 ~戯画本・戯画浮世絵~」「職業漫画家の誕生 ~ポンチ・漫画の時代へ~」「ストーリー漫画の台頭 ~昭和初期から終戦まで~」の3章立てで紹介し、時代に合わせ姿を変えながら発展してきた日本のマンガの変遷を展覧する(前中後期で一部展示替えあり。前期:2020年11月25日〜12月13日、中期:12月15日〜2021月1月3日、後期:2021年1月5日〜1月24日)。