EXHIBITIONS

クレア・タブレ「LOCKDOWN SELF-PORTRAITS」

2020.11.19 - 12.31

クレア・タブレ Self – Portrait at the table 2020 Photo by Marten Elder Courtesy of Perrotin

クレア・タブレ Self-Portrait as a Tired Gold Miner 2020 Photo by Marten Elder Courtesy of Perrotin

クレア・タブレ Self – Portrait in a Robe(Green) 2020 Photo by Marten Elder Courtesy of Perrotin

クレア・タブレ Self – Portrait with a Hood(Pink) 2020 Photo by Marten Elder Courtesy of Perrotin

クレア・タブレ Self – Portrait with George(Green) 2020 Photo by Marten Elder Courtesy of Perrotin

 フランソワ・ピノーやアニエス・ベーのコレクションにも名を連ねる注目の若手アーティスト、クレア・タブレの個展がペロタン東京で開催される。

 タブレは1981年フランス・ペルチュワ生まれる。パリのエコール・デ・ボザールにて学士号を取得した後、2005年にニューヨークのクーパー・ユニオンで学んだ。現在はロサンゼルスを拠点に活動している。

 日本初の個展となる本展では、ロックダウンのさなかに制作された、タブレ自身の個人的な姿を描いた新作セルフ・ポートレイトのシリーズを公開。これまで、2人以上の人物らの関係性を数多く描いてきたタブレだが、昨今の世界情勢を受け、今作では自分自身と鑑賞者とのあいだのダイナミクスに焦点を当てている。

 一連のセルフ・ポートレイト「Lockdown Self-portraits」は、これまでのタブレの作品と同様、化粧や衣装などの要素が「鎧」や「盾」の役割を果して顔や身体の一部を覆う。鑑賞者から特定部分を隠すことは、タブレの視線が鑑賞者ではなく内側に向いていることを示している。

 特大のローブ、フードつきのスウェットシャツ、愛犬のジョージ。これらはタブレと鑑賞者のあいだに断固として立ちはだかり、また卓上の自画像においては手で顔を隠して目を逸らすなど、重厚で家庭的な暖かさと安堵感を持ち合わせた画面に、作家の消えてしまいたいという衝動が表現されている。

 これらのペインティングのほか、新作のモノプリントのシリーズも発表する。