EXHIBITIONS

窓展 窓をめぐるアートと建築の旅

ヴォルフガング・ティルマンス windowbox(47-37) 2000 ワコウ・ワークス・オブ・アート蔵

「窓」をテーマに、美術と建築のジャンルを横断する展覧会「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」の巡回展が丸⻲市猪熊弦⼀郎現代美術館(MIMOCA)で開催される。

 身近にあって私たちの生活に欠くことができない窓。四角い枠で世界を切り取って私たちに見せてくれる窓は、同じく四角い枠で囲われた、ここではない世界をもたらす絵画と深い関係にあると考えられてきた。

 近代に入ると、写真や映像、インスタレーションにも同じ関心が引き継がれ、また建築の分野では、気候風土に合わせた工夫や技術が発展。美的な配慮が各時代や地域に、様々な窓を生み出してきた。

 本展では、一般財団法人 窓研究所による知見を得て、ピエール・ボナールやパウル・クレーの絵画から現代美術まで、窓に関わる美術作品約100点を11章に分けて展示。絵画、写真、版画、映像、インスタレーションなどに加え、ル・コルビュジエ、ルイス・I・カーンなどの建築家の貴重なドローイングもあわせて紹介する。

「窓」を通して、新しい世界の眺め⽅を促す本展のあり⽅は、アートを通して現代社会を⾒据えてきたMIMOCAの理念に共通するもの。ジャンルを横断して広がる窓の世界を楽しみたい。