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EXHIBITIONS

特別展「ミイラ」

「永遠の命」を求めて

2020.10.10 - 12.23

チャチャポヤのミイラ包み ミイラ、布 ペルー 先コロンブス期、チャチャポヤ=インカ文化 ペルー文化省・レイメバンバ博物館蔵 © 義井豊

中王国時代のミイラマスク 彩色された石膏 エジプト 中王国時代、第11王朝末〜第12王朝 初頭(紀元前2010年頃〜前1975年頃) レーマー・ペリツェウス博物館蔵 ROEMER-UND PELIZAEUS-MUSEUM HILDESHEIM

ペンジュの棺 木 エジプト 紀元前800年頃 第3中間期、第22王朝〜第23王朝 レーマー・ペリツェウス博物館蔵 ROEMER-UND PELIZAEUS-MUSEUM HILDESHEIM

男性のミイラ(頭部) ミイラ エジプト グレコ・ローマン時代(紀元前200年頃〜紀元後70年頃) ライス・エンゲルホルン博物館蔵 Reiss-Engelhorn-Museen Mannheim

ネコのミイラ 動物のミイラ、リネン エジプト グレコ・ローマン時代(紀元前2世紀か前1世紀頃) レーマー・ペリツェウス博物館蔵 ROEMER-UND PELIZAEUS-MUSEUM HILDESHEIM

ウェーリンゲメン ミイラ オランダ、ドレンテ州、ブールタング湿原 紀元前40年頃〜紀元後50年頃 ドレンテ博物館蔵 Collection Drents Museum, Assen, The Netherlands.

 はるか昔に亡くなった人の「姿」を現代に伝えるミイラ。いまだ多くの謎に包まれたミイラは、死者の姿がそのまま残っていることに対する驚きや、多くの人々を惹きつける魅力がある。

 ミイラは、人類の多様な文化を象徴する文化的な遺産であり、それぞれの文化がもつ死生観や身体観を端的に示す貴重な遺産でもある。さらに近年では、科学技術の進歩によって様々な情報がミイラから引き出され、学問的な価値も高まっている。

 本展では世界最古にミイラが存在する南米から、古代エジプト、ヨーロッパ、そして最後にオセアニア・東アジアの順で展示を構成。世界中のミイラを地域ごとに分け、近年の科学技術によって明らかになった新たな情報とともに各文化の死生観や生活文化を紹介する。

 また、新潟大学医学部の教授を務めた日本ミイラ研究の先駆者・小片保(おがた・たもつ、1916〜80)の業績を紹介するコーナーも設置。最新科学によって明らかになったミイラの実像、ミイラの文化的・学術的な価値、そして人類がもつ多様な死生観と身体観に焦点を当てる、国内最大級の「ミイラを科学する」展覧会。