EXHIBITIONS

海を渡ってきた工芸

2020.10.03 - 11.29

紅花緑葉龍鳳文盆 中国・明時代 16世紀

蒟醤鶏香合 東南アジア 17世紀 

古銅龍耳花入 中国・明時代 15~16世紀

 東南アジアや中国からもたらされた工芸品を紹介する展覧会「海を渡ってきた工芸」がサンリツ服部美術館で開催される。

 工芸品は日常生活に密着した道具で、身近にある素材を用いてつくられてきた。島国・日本では、貿易などによって諸外国の工芸品がもたらされ、舶載された工芸品で使われている技法、素材、色遣い、文様などを通して、人々は海の向こうで暮らす人々や風景に思いを馳せていたことだろう。

 本展では、サンリツ服部美術館のコレクションのなかから、漆工、金工、籐・竹工、染織を中心に展示し、日本の人々を魅了した異国情緒あふれる工芸品の魅力を紹介。国や地域によって素材や技術が異なり、その土地の風土を反映した工芸品を通じて、東洋で育まれた技法や造形美を楽しみたい。