EXHIBITIONS

特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」

室瀬和美 柏葉蒔絵螺鈿六角合子 2014 漆、鉛、螺鈿、蒔絵、乾漆 個人蔵

春山文典 宙の響 2017 アルミニウム、鋳造 個人蔵

今泉今右衛門 色絵雪花薄墨墨はじき雪松文蓋付瓶 2019 磁器、色絵、プラチナ、墨はじき 個人蔵

安達征良 硝子絹糸紋鉢「夕陽」 2019 ガラス、切子 個人蔵

奥田小由女 海から天空へ 2018 樹脂、胡粉仕上げ、彩色 個人蔵

森口邦彦 友禅着物 緋格子文 2019 絹、友禅 個人蔵

本間秀昭 流紋―2018 2018 竹 個人蔵

前田昭博 白瓷面取壺 2017 磁器 個人蔵

 自然との共生による密接な精神的感性と固有の生命観から、特有の発展を遂げてきた日本の工芸。現代の作家たちは、脈々と受け継がれる伝統を踏まえつつ、自然への愛情や畏敬の念をもって自然と美のかたちとの関係性を造形し、新しい自然観を生み出している。

 本展では、日本が世界に発信する芸術文化を牽引する、現代の工芸が一堂に集結。82名の作家らが自由な感性によって多彩な芸術表現を発揮した、近年の優れた作品を展示する。

 会場は「自然と生命の輝き」をコンセプトに、日本の工芸を彩ってきた金銀、自然にまつわる青と緑、赤と黄、根源的な黒と白の4つのニュアンスで構成。「陶磁」「染織」「漆工」「金工」「木竹工」「人形」「七宝・ガラス・截金」の素材分野ごとに作品82件を紹介する。

 工芸のもつ魅力を際立たせる、建築家・伊東豊雄によるデザイン性の高い空間も見どころのひとつとなる。