EXHIBITIONS
菅 木志雄「放たれた景空」
「もの派」の代表的な作家として活躍し、現在もその思考を深化させる菅 木志雄の個展が、小山登美夫ギャラリーとスパイラルガーデンで同時開催される。
菅は1944年岩手県生まれ。60年代末〜70年代にかけて起きた芸術運動「もの派」の主要メンバーであり、同時代を生きる戦後日本美術を代表するアーティストとして、独自の地平を切り開いてきた。その作品は、インド哲学などの東洋的思想に共鳴した自身の哲学をもとに、石や木、金属といった「もの」同士や、空間、人との関係性に対して様々なアプローチを仕掛け、「もの」の持つ存在の深淵を顕在化すべく制作を続けている。
近年の展覧会において、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際展「VIVA ARTE VIVA」(2017)では、水上でのインスタレーションとして代表作《状況律》(1971)を再制作して大きな注目を浴び、同年の長谷川祐子キュレーションによる「ジャパノラマ 1970年以降の新しい日本のアート」展(ポンピドゥ・センター・メッス、フランス)にも参加。国内では、2014〜2015にかけて、ヴァンジ彫刻庭園美術館で「菅木志雄展」、15年には東京都現代美術館にて「菅木志雄 置かれた潜在性」と、2つの個展が同時期に開催され、大きな話題となった。
そして現在開催中の「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」展(国立新美術館、~8月24日)では、仙厓の《円相図》との軽妙さが呼応した大型のインスタレーション作品を出展。いまなお活動の幅を広げる菅の表現は、現代性を生み出し続けている。
本展では、小山登美夫ギャラリーでの8回目の個展を迎える菅が、初めての試みとしてギャラリースペース奥の部屋全体を使ったインスタレーションの新作を発表。また近年継続して制作している壁面の立体作品の新作も展示される。
菅は1944年岩手県生まれ。60年代末〜70年代にかけて起きた芸術運動「もの派」の主要メンバーであり、同時代を生きる戦後日本美術を代表するアーティストとして、独自の地平を切り開いてきた。その作品は、インド哲学などの東洋的思想に共鳴した自身の哲学をもとに、石や木、金属といった「もの」同士や、空間、人との関係性に対して様々なアプローチを仕掛け、「もの」の持つ存在の深淵を顕在化すべく制作を続けている。
近年の展覧会において、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際展「VIVA ARTE VIVA」(2017)では、水上でのインスタレーションとして代表作《状況律》(1971)を再制作して大きな注目を浴び、同年の長谷川祐子キュレーションによる「ジャパノラマ 1970年以降の新しい日本のアート」展(ポンピドゥ・センター・メッス、フランス)にも参加。国内では、2014〜2015にかけて、ヴァンジ彫刻庭園美術館で「菅木志雄展」、15年には東京都現代美術館にて「菅木志雄 置かれた潜在性」と、2つの個展が同時期に開催され、大きな話題となった。
そして現在開催中の「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」展(国立新美術館、~8月24日)では、仙厓の《円相図》との軽妙さが呼応した大型のインスタレーション作品を出展。いまなお活動の幅を広げる菅の表現は、現代性を生み出し続けている。
本展では、小山登美夫ギャラリーでの8回目の個展を迎える菅が、初めての試みとしてギャラリースペース奥の部屋全体を使ったインスタレーションの新作を発表。また近年継続して制作している壁面の立体作品の新作も展示される。





