EXHIBITIONS

松尾高弘「INTENSITY」

松尾高弘 FLARE 2020 ©︎ LUCENT

松尾高弘 FLARE(部分) 2020 ©︎ LUCENT

松尾高弘 SPECTRA 2020 ©︎ LUCENT

松尾高弘 SPECTRA(部分) 2020 ©︎ LUCENT

展示風景より 松尾高弘 Phenomenon 2017 ©︎ LUCENT

展示風景より 松尾高弘 Phenomenon 2017 ©︎ LUCENT

 映像や照明、テクノロジー、インタラクションによる光のインスタレーションを制作する松尾高弘の個展が開催されている。

 松尾は1979年生まれ、福岡県出身。九州芸術工科大学大学院修了。株式会社ルーセントデザイン(LUCENT)代表。自ら制作する映像やライティング、プログラミングなど、アナログからデジタルを横断する光のインスタレーションを中心に、身体や感覚に訴えかける空間インスタレーションの制作を行う。自然界の現象と法則性、イマジネーションによる繊細な光の表現とエモーショナルな作品群を、都市や商空間のパブリック・アート、各国の展覧会で展開し、またラグジュアリーブランドのためのアートやデザインも手がけるなど幅広く活動している。

 本展は、ポーラミュージアムアネックスでの2011年の「LIGHTEMOTION」以来、9年ぶりの展覧会。今回は、光や現象による「INTENSITY(=強度)」をコンセプトに、光のエネルギーやコントラストを力強く知覚体験できる作品3点を展示する。

 新作の《SPECTRA》は世界初の技術を使った光と水のインスタレーション。太陽光の放射角を持つ特殊な光が水を透過して反射することにより、閃光のような眩い光を放つ。暗い空間に現れる光の群はきらびやかに輝きながらも、儚く静かに、しかし鑑賞者が内に秘めた自らの強さを目覚めさせてくれるようなエネルギーを持つ作品となっている。