EXHIBITIONS

村井祐希「ゆらいむうき」

2020.07.01 - 08.01

©︎ Yuki Murai / MAHO KUBOTA GALLERY

©︎ Yuki Murai / MAHO KUBOTA GALLERY

「着る絵画」「回転する絵画」など、既存の絵画の枠を超えた作品を発表してきた村井祐希が、MAHO KUBOTA GALLERYで個展を開催する。

 村井は1995年神奈川県横浜市生まれ、2017年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。シリコンと油絵具、あるいはアクリル絵具を混ぜ合わせた独自のメディウム「オムライス絵具」によって、絵画における絵具と人間の関係性を刷新するための制作を行う。15年に18回岡本太郎現代芸術賞特別賞を受賞。近年の個展に、「村井のいっぽ」(MAHO KUBOTA GALLERY、東京、2018)、「Phantom to the past」(ホテルアンテルーム、京都、2017)がある。

 芸術に対する妥協なきノンストップ思考と恐るべき表現の突破力を武器に、全身芸術家として自らの絵画を探求し続ける村井。本展では村井の鋼の実践のもとに安易な絵画論を超えた圧倒的な熱量の作品群が出現する。

 絵画における「身体性」についてのステレオタイプな言説を超えた大作の「動く絵画」、そして「運動体をともなった絵画」など、規格外の作品によるインスタレーションが鑑賞者の想像の主導権に揺らぎをもたらし、絵画との深度のある遭遇へと導く。