EXHIBITIONS

石橋財団コレクション選

特集コーナー展示 新収蔵作品特別展示:パウル・クレー

2020.06.23 - 10.25

パウル・クレー 庭の幻影 1925 石橋財団アーティゾン美術館蔵

パウル・クレー 小さな抽象的ー建築的油彩(黄色と青色の球形のある) 1915 石橋財団アーティゾン美術館蔵

パウル・クレー 谷間の花 1938 石橋財団アーティゾン美術館蔵

 実業家・石橋正二郎の個人収集から始まり、その後、公益財団法人石橋財団によって引き継がれた石橋財団コレクション。現在約2800点を数えるコレクションは、西洋絵画、日本近代洋画をはじめとして西洋・東洋の彫刻や陶磁器、中国・日本書画にまでわたり、さらに20世紀美術、現代美術にも視野を広げている。

 アーティゾン美術館では4階展⽰室にて「石橋財団コレクション選」と題し、収蔵品のなかから優れた作品を選んで紹介。2020年はその⼀角に「特集コーナー展⽰」を設け、異なるテーマで収蔵品に新たな光を当てる「新収蔵作品特別展⽰:パウル・クレー」を開催する。

 クレー(1879〜1940)は20世紀前半を代表するスイスの画家。ミュンヘン美術アカデミーでフランツ・フォン・シュトゥックに学んだ後、ミュンヘンを拠点に分離派展や芸術家グループ「青騎士」に参加。そこで、ヴァシリー・カンディンスキーやフランツ・マルクらと交流する。第一次大戦後は、ヴァイマールの国立造形教育学校バウハウスに招聘されて教授に就任。造形理論の研究や講義、著述を行いながら、自らの芸術の革新に努めた。バウハウスの教職を辞した後は、デュッセルドルフ美術アカデミーの教授に就くも、ナチスから逃れて故郷のスイス・ベルンに移住。晩年は皮膚硬化症と闘いながら、没するまで旺盛な創作を続けた。

 アーティゾン美術館は2019年に、クレーの作品24点をまとめて収蔵。クレーが分離派展や青騎士グループへの参加を通じて頭角を現わし始めた1910年代から、造形教育学校バウハウスで教鞭を執っていた20年代を経て、晩年にあたる30年代まで、その画業の大半を網羅した、規模・質ともに国際的にも有数といえるクレー・コレクションを形成する。

 本展では、これら新収蔵の24点に、既収蔵のクレー作品《島》(1932)を加えた計25点を一堂に展示。クレーの本領である、多様な技法と素材を駆使した造形的実験の軌跡を示す貴重な作品群とその魅力を紹介する。

※最新情報、入館にあたっての注意事項やチケットの予約方法は公式ウェブサイトにて案内。