ダニエル・アーシャム「Relics of Kanto Through Time」

　ニューヨークのアーティスト、ダニエル・アーシャムの新作個展が開催。株式会社ポケモンが初めて現代アーティストとコラボレーションするアートプロジェクトの一環となる本展は、現在販売中の「UNIQLO UT」とのコレクション発売に続く企画第2弾となる。

　アーシャムは1980年アメリカ・オハイオ州生まれ。クーパーユニオンを卒業後、ニューヨークを拠点に活躍し、「FictionalArcheology（フィクションとしての考古学）」をコンセプトとした立体作品、ペインティング、インスタレーション、そしてパフォーマンスなどと多岐にわたって展開している。

　つねに新しい素材の探求と実験を繰り返しながら、非現実を生み出すための装置を探し続けるアーシャム。こうした探求は、建築プロジェクトユニット「スナーキテクチャー」の共同主催者としても活動するアーシャムの建築と環境（地学）への関心に基づく。

　浸食した壁、どこにもたどり着くことのない階段、人工的構造物を覆い尽くす樹木。アーシャムは困惑をもたらすような空間や時間を注意深く発見し、その経験を作品へと還元しながら、黄鉄鉱やセレナイト、火山灰など様々な素材で立体作品をかたちづくり、私たちを時間の旅へと誘う。

　本展では、アーシャムは様々なポケモンたちを作品化し、西暦3020年に発掘された『ポケットモンスター 赤・緑』の世界を表現。ポケモンロゴやポケモンカードゲームを引用した作品のほかに、ピカチュウやヒトカゲ、ゼニガメ、カビゴン、イーブイなど馴染み深いポケモンたちの作品が展示される。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡散防止の対応策として、本展の入場は予約制。予約方法は公式ウェブサイトにて案内。