EXHIBITIONS

Thank You Memory ー醸造から創造へー

尹秀珍(イン・シウジェン)  Weapon 2003-2007 ©Yin Xiuzhen Courtesy of Beijing Commune and the artist

ジャン=ミシェル・オトニエル Les Belles Danses(The Beautiful Dances) 2015 Photo: Thomas Garnier 参考図版

笹本晃 random memo random 2016 ©︎ Aki Sasamoto Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo 参考図版

ナウィン・ラワンチャイクン OK Nakhon 2016 Courtesy of the artist and Navin Production 参考図版

潘逸舟(ハン・イシュ) マイ・スター 2005 © Han Ishu Courtesy of ANOMALY

 2020年6月1日にプレオープンする弘前れんが倉庫美術館の開館記念展「Thank You Memory ー醸造から創造へー」が開催される。

 弘前れんが倉庫美術館は、明治・大正期に酒造工場として建設され、国内で初めて大々的にシードルを製造するなど、約100年の歴史を刻んできた煉瓦倉庫を改修し再生される、新しい美術館。開館を記念する本展では、場所と建物の「記憶」をテーマに、煉瓦倉庫や弘前の歴史に新たな息吹を吹き込むアーティストたちによる新作を中心に紹介する。

 参加アーティストは、藤井光、畠山直哉、奈良美智、ジャン=ミシェル・オトニエル、ナウィン・ラワンチャイクン、笹本晃、尹秀珍(イン・シウジェン)、潘逸舟の8名。改修工事の記録に基づく作品や、弘前市民の協力により制作された作品など、この場所ならではの作品が、煉瓦倉庫のダイナミックな空間で展開される。

 また2006年に煉瓦倉庫で開催された「YOSHITOMO NARA + graf A to Z」展をサポートした、地域のボランティアへの感謝の気持ちとして贈られた、奈良美智の作品《A to Z Memorial Dog》が再展示されるほか、煉瓦倉庫の歴史的資料も公開。さらに建築家、グラフィック・デザイナー、アーティスト、そして美術館が協働してつくり上げた作品や展示構成も見どころのひとつとなる。

「醸造」の場から「創造」の場へ。弘前れんが倉庫美術館は、場所の記憶が未来へ継承されること、そして記憶をめぐる装置として起動し、広くアーティストや市民が集まることで、未来の記憶がつくられていくことを目指す。